鳥人間コンテストを見て涙する

テレビをつけると鳥人間コンテストが放送されている。
東北大学 Windnautsのプロペラ機が折り返す。
パイロットの体力は限界で、気力で漕ぐ状態だ。
落ちたくないという言葉は実に悲痛な叫びだ。
しかしプロペラ機は復路の途中で着水する。
パイロットはその無念さに顔を両手で覆って泣く。
だがすべてを出し切った姿はあまりにも美しい。
そして悔やむパイロットの純な気持ちも美しい。
私は感動し、気づけば私の目は涙で潤む。

日本の文化は進歩・改善に勤しむのを善しとする文化であると改めて感じる。
鳥人間コンテストはレッドブル Flugtagのような方針もとれたであろう。
しかし日本人の美意識では、単に目立つというのはつまらない。
挑む中で多くの失敗と昨日とは違うわずかな進歩の積み重ねがあるはずだ。
忍耐の先にある栄光というのも日本人の美意識に合う。
2015/09/02 21:11
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