うどんを食す
Jetstarのセールは移動にかかる金銭的な問題を解決する。
そこでうどんを食すためだけに香川県を訪れる贅沢を数年前に姉と約束した。
コロナ禍によるフライトのキャンセルを経て、それが実行されるときが来る。
成田空港から高松空港へ向かうフライトに搭乗する。
上空は風が強いようで、上昇中に機体はやや揺れる。
水平飛行中も機体が揺れることがあり、風の強い空域の存在を感じる。
機体は着陸する体制に入るときも揺れ、後方から悲鳴に似た声も聞こえる。
生きている気がしないが、そんな中でも姉はしゃべり続けるw
素なのか恐怖を和らげるためかはわからない。
私は姉に理由を聞く気が起こらない…
無事に高松空港に着く。
姉が予定した時刻より早いリムジンバスに乗車できる。
空港通り一宮で下車して琴平線の電車に乗る。
最初の目的地は
山越うどんだ。
綾川駅で降りて、徒歩で店に向かう。
県道185号線を南下し、そして店に着く。
シンプルに
かけ
を考えていたが、
かまたま
の小を注文する。
会計を済ませて奥に進む。
席が多く用意された場所は良い雰囲気を醸す。
私たちも席に着く。
麺を見ると、麺は角が立つ。
食べればその程よい堅さに惹かれる。
何でも歯ごたえを楽しむ私はこのうどんもその歯ごたえを楽しむ。
シンプルな食べ物だがうまい。
今回の旅行はうどんを食べることが目的だが、それだけではもったいないw
国道377号線を歩き、羽床駅で電車に乗る。
次は金刀比羅宮(金比羅さん)だ。
電車はよく揺れ、私は飛行機の揺れを思い出す…w
終点の琴電琴平駅で降りる。
参道へ向かうが、道を間違えてJRの琴平駅に近づく。
しかし私にとってこれは好都合で、直接吊架式のトロリー線を見るw
参道を進み、石段を上がっていく。
石段の段数を名前に使う店がある。
本宮に着く。
高台の景色は良く、虹が現れる。
姉の目標は奥社への到達だ。
姉は荒い呼吸をしながら登る。
そして1300段以上の石段を登り切り、奥社に着く。
ここからの景色も良い。
今度はひたすら下る。
参道にある店で和三盆のアイスクリームを見かける。
1度は店を過ぎるが、アイスクリームを妙に欲して買う。
和三盆の柔らかい甘みが良い…
再び電車に乗って瓦町駅へ向かう。
かぶりつき席に座り、前方の景色を眺める。
琴平線は25‰程度の勾配やスプリングポイントが多くある。
途中で雨が強く降るが、駅を降りる頃に雨は上がる。
瓦町駅で降りる。
駅から少し歩き、
うどんバカ一代で
かけ
うどんを食べる。
うまい。
かけ
うどんに付く大根おろしとレモンをそれぞれ試す。
これらはうどんの素性を乱さず、違ううまさで食べられる。
姉は母におみやげを買うと言うが、食料品を扱う店が見つからない。
地元の方に聞いてスーパーマーケットの場所を教えていただく。
姉はスーパーマーケットで母へのおみやげとオリーブハマチの寿司を買う。
オリーブハマチは姉が香川県で食べたいものの1つだ。
駅へ戻る途中で雨が強く降る。
帰りのリムジンバスまで時間はある。
肌寒さと戦いながらバス停の近くにあるベンチで待つ。
バスを待つ間にオリーブハマチの寿司を食べる。
さっぱりとした味と適度な歯ごたえの身は旨い。
特ににぎりはハマチの身を存分に味わえる。
帰りのリムジンバスは渋滞により定刻から15分くらい遅れて空港に着く。
飛行機は20:30に出発する。
上空から地表を見るが、暗くて海か山かもわからないw
しかし港の形状を覚えていた名古屋はわかる。
名古屋の夜景はきれいだ…
成田空港に着く。
飛行機は第3ターミナルから遠い場所で駐機する。
第3ターミナルへ行くシャトルバスは飛行場を巡る観光バスのようだw
そして鉄道で家路につく。
2021/11/11 23:44