いしかりは伊勢湾に入る
デッキの上で感じる風は凄まじく強い。
少しでも口を開ければ、風は口の中へとなだれ込む。
ドライヤーを口に当てているかのようだ。
これだけではない。
風はまぶたをもバタつかせ、物をまともに見られない。
そんな強風の中でもいしかりは悠然と進む。
伊勢湾の入り口は狭く、多くの船を見る。
いしかりは速度を落として湾に入る。
湾の入り口を過ぎると船は再び元の速度で航行する。
飛行機が見える。
中部国際空港だ。
空港が過ぎると工場を多く見る。
名古屋に近づいているのを感じる。
2015/09/30 09:41