とんかつ栄ちゃんで真田丸の鶏かつを食べる(4回目)

夕暮れを前に開店を待つ。
日が落ちると急に冷えるが、私は待つ時間も好きだ。

開店し、席に着く。
会話を控えて、マスターと微笑み合う。
そして鶏かつができて、秀ちゃんにより配膳される。

初めはもも肉だ。
雄々しい赤身の色の濃さは見るからに旨みが詰まる。
食べて"旨そう"という想像から"旨い"という満足感へ変わる。
赤身はその旨さだけでない。
筋肉の間に程良くある脂身の効果は絶大で、赤身の旨さを加勢するすばらしい香りが爆発する。

次はむね肉だ。
筋繊維と垂直になるような断面だが、その面は不思議なほどなめらかで、稠密であることを示す。
むね肉と思えないほどの旨みを感じる。
もも肉の雄々しい旨みに比べてむね肉の上品な旨みの対比もおもしろい。

鶏かつのすばらしい旨さに活力を得る。
旨いものをおいしく食べられる… 実に幸せだw
2,900円、今日もごちそうさまでした。
2021/01/20 19:03
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