とんかつ栄ちゃんで青森シャモロックのマジックにやられるw

風が強い。
遠くは晴れているが、雨がぱらつく。
開店の時間が迫る。
白みがかった青い空と夕日で輝く雲が織り成す瞬間の美に見入る。

席に着く。
会話を控えめに鶏かつを待つ。
そして配膳される。

もも肉を食べる。
しっかりした筋肉のはずだが、口の中で融けるように消えてなくなる。
初めての経験で、一瞬何が起こったかわからないw
改めて食べると、筋繊維が良く解けるようだ。
それと同時に感じる旨みは甘い。
舌の奥で脂の味と鼻へと抜ける香りを同時に楽しむ。
贅沢な瞬間だ…

むね肉は品のある旨みを蓄える。
乳白色で稠密な筋繊維は美しく、何かを捏ねて整形したような造形に見える。
実に神秘的だ。

この鶏かつはダブル村越のマジックでもあるが、青森シャモロックのマジックでもある。
2,900円、今日もごちそうさまでした。
2021/02/17 19:04
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