とんかつ栄ちゃんで甲州地どりを食べる

月に1度の鶏かつの日だ。
天候は雨だが、期待で膨らむ私の胸は天候を受け付けない。
開店して席に着く。
今日の鶏かつはいつもより志向が異なり、卵が付く。
そのためにしょうゆが準備される。
ぶっ飛ぶようなマスターの話を聴いて鶏かつを待つ。
そして秀ちゃんにより配膳される。

卵に割れ目を入れるが、まずはそのままをいただく。
しなやかな筋繊維が作る保水力はすごい。
口に含むと旨みと香りが立つ。
たおやかな旨みで食べ続ける。

卵だ。
私は白飯の上から卵を割る。
白身は白飯の山からすべり降り、こんもりとまとまる。
黄身も丸く高さを保つ。
レンズのように盛り上がる卵は良い見本のようだ。
そのまま食すがそのままでも滋味深い。
そこで準備されたしょうゆの出番だ。
卵の旨みにしょうゆのうまみと塩味は唾液腺を刺激する。
ごはんは飲み物ですよろしく、食が進む。

当然だが、殻がある卵は鳥類の特徴であり、哺乳類にないものだ。
卵は鳥を知るための食材としてこれ以上のものはない。
鶏かつだけでもすばらしいが、私は卵を白飯のパートナーとした。
他の食べ方も開拓したい。
2,750円、今日もごちそうさまでした。
2021/05/19 19:19
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