とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚はうつくしまエゴマ豚(7回目)

店に入り、席に着く。
マスターは私に肉を見せる。
私が好むリブ側でない肉のサシは控え目に入る。
マスターは肉とともに戻る素振りをみせるが、再びその肉を私に見せる。
かつてない必殺技に私は撃沈するw

とんかつができあがると秀ちゃんに配膳される。
まず赤身を食べる。

夏の空の爽快さを表現したかのような味だ。
口に入れた瞬間に旨みは颯爽と現れ、また風の如く去っていく。
この潔さが夏に合う。

脂身も今の時期に合う。
心地良い香りが広がって去っていく…
夏休みのできごとを思い出しているかのようだ。

この豚は私にとって夏の豚だw
この豚に限らず、生き物である豚も夏にバテれば肉質に現れると思っていた。
しかし今までそのようなことを全く感じたことがない。
これは豚自身の生きようとする力と、豚に関わるすべての方々の尽力に他ならないだろう。
おかげで私は旨いと感じられる幸せとともに生きられるのだ。
感謝だ。
2,300円、今日もごちそうさまでした。

うつくしまエゴマ豚(2022/08/12)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
夏が呼ぶ豚
食べた後に外でマスターと話す機会がある。
夏は食中毒が発生しやすい季節で、加えて今はコロナ禍だ。
食は生命を健全に保つため、マスターは医食同源を強く主張する。
全くそのとおりだが、マスターのとんかつは精神を健全に保つ作用もある。
私にとってそれは特別な食べ物である。
2022/08/12 15:25
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