とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は千代幻豚

千代幻豚はマスターのSNSで
6月に提供した千代の千里豚の完成形の豚肉千代幻豚
と紹介される。
先代の生産者はこの豚に命を懸けた。
良い豚に良い話は付き物で、旨さは保証されているようなものだ。

マスターは私に肉を見せる。
脂身はあの食べる国宝と張り合うほど豊富だ。
他のお客さんは肉の6割が脂身と言うが、私から見ると7割が脂身だ。
至極のご褒美タイムがやってくると思うとワクワクするw

とんかつはできあがり、そして配膳される。
カットされた断面からチラ見せする脂身は私の食欲をそそる…

まず赤身を食べる。
この豚は中ヨークシャー種というが、明るく朗らかな旨みのイメージに合う。
豚肉の旨みというよりも鶏のムネ肉の旨みを濃くした感じだ。

脂身を愛でる。
加熱により赤身と脂身は半々くらいだ。
ご褒美タイムの始まりだ。
脂身は小さい脂のバッグが詰る感じで、それらを歯で砕くと液体が押し寄せる。
ピュアな液体と香りを感じて幸せに浸る…

野菜フライはジャガイモグラウンド・ペチカのフライだ。
この品種は別名をデストロイヤーといい、私はこの名前を知っていたが、食べるのは初めてだ。
ジャガイモも粘質系の時代が到来したと思わせるようなねっとりする食感だ。
さりげないイモの香りがとんかつの脇役に合う。

この豚のとんかつはマスターがどやぁと誇れるとんかつだ。
生産者さんとのコネクション、とんかつを作る技術、そして商いとして提供、すべてが揃うからできるとんかつだ。
この豚のとんかつを通じて、偶然と必然に努力が合わさってできるすばらしいものがあると再認識する。
この豚に関係するすべての人とものに感謝だ。
3,200円、今日もごちそうさまでした。

千代幻豚

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
1人の夢はもはや幻でない
2022/09/09 15:48
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