稚内駅で折り返す
今回の旅で最も心配したことは旭川駅-稚内駅間の6時間に及ぶ乗車だ。
列車は、その番号が321D/4323D/4325Dと変わるが、旭川駅から稚内駅まで1列車が通して運転される。
しかし2両ある車両のうち後方の車両は名寄駅で切り離される。
つまり前方の車両の座席を確保する必要がある。
ローカル線を走る列車において座席の確保は
戦い
だ。
他の方のブログを参考に、
前方の車両
で
後方のドア
と決めた乗車位置は
7
だ。
列車が入線して停車する。
乗車位置は正しく、私はお目当ての座席を確保する。
そのお目当ての座席は山側である右側だが、それが悪かったw
稚内駅から特急で戻るが、指定した席はD席(海側)なので、行きは山側ということで右側に座る。
午前に日が差す山側は日光との戦いか?と不安だったが、それは的中する。
格子状のスカスカなブラインドは予想を超えて効果がないw
車両にクーラーはついていないので、暑ければ窓を開ける。
窓から入る風に顔をなでられ、木々の香りや堆肥の匂い、たまに感じる気動車の排ガスの匂いで私は忘れていた感覚と再会する。
名寄駅で後方の車両が切り離され、1両で稚内駅を目指す。
車両の後方に立入禁止のロープが張られるが、貫通扉の付近は立ち入りできる。
そこから去っていく景色を眺める。
かなりの時間をそこで過ごす。
多くの駅の駅名標で隣の駅を示す部分がシールで上書きされている。
廃駅となり、隣の駅が変わったからだ。
ある駅の跡は白い花で埋め尽くされていた…
悲しいが、これが現実だ。
抜海駅を過ぎる。
利尻富士を望む眺望はすばらしい。
それからまもなくして稚内駅に着く。
意外だが、普通列車で6時間の乗車は平気だった。
稚内は最果ての地を思わせるかのように風が強い。
地面に映る曇の影は飛ぶように流れる。
私が稚内駅に着いてしばらくすると、特急
宗谷
が到着する。
列車から多くのお客さんが降りてくる。
私はこの折り返しで運転される特急
サロベツ4号
に乗る。
利尻富士は雲で隠れる。
行きで見られてよかった…
キハ261系のブラインドもキハ54形のそれと同じで効果が薄い。
帰りも日光と戦うw
旭川駅に着くとすぐに特急
ライラック36号
に乗り換える。
気動車に乗った直後に乗る電車は感動的だ。
静かで胸がすくような加速を電車は平然とやってのける。
深川駅で降りる。
深川で1泊する。
行程
発 時刻 | → | 着 時刻 | 乗った車両 列車 | メモ |
旭川 06:03 | → | 稚内 12:07 | キハ54 527 321D/4323D/4325D | 名寄駅までキハ54 501 を連結する2両編成 |
稚内 13:01 | → | 旭川 16:49 | キロハ261-203 6064D 特急 サロベツ号 | 1号車9番D席 グリーン券を購入 |
旭川 17:00 | → | 深川 17:19 | クハ789-204 3036M 特急 ライラック36号 | 6号車13番A席 |
2023/06/26 18:40