黒部ダムまで天候が持つか不安…
朝5時47分、ホテルから見える山々が朝日で赤く染まる。
しかし雲は多い…
チェックアウトの直前までテレビの台風情報を見続ける。
12時までは雨は降らない… 少しだけ安心する。
まず路線バスで扇沢まで行く。
次に、いかつい顔をしたトロリーバスに乗る。
各所にカーブがあるトンネルは狭く、油断すると壁に接触しそう。
終点で220段の階段を登ると、
雄大なダムがあらわれた。
時折、水煙が風に煽られて舞い上がる。
その水煙が辺りを湿らす。
このダムも高度経済成長を支え、今も電気を作ってると思うと胸が熱くなる。
トロリーバスで聴いたアナウンスによると、関電トンネルを掘る際に破砕帯から湧き出る水に苦労したそうだ。
青函トンネルや上越新幹線の中山トンネルも異常出水に悩まされたことを考えると、破砕帯の突破は悲願だったに違いない。
物資輸送のための構造物を含め、黒部ダムと黒部ダムの建設に関係したすべてが日本土木における金字塔であることを改めて認識する。
ケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで大観峰に着く。
黒部ダムによってできた湖・黒部湖を囲むように高い山々が連なる。
さらにトンネルを進む別のトロリーバスに乗る。
前のトロリーバスのトンネルよりこちらのトンネルの方が狭く感じる。
熟練した運転技術に感心する。
そして室堂に着く。
雄大な山々と草原を見ながら整備された歩道をしばらく歩く。
歩き終えるとまもなく辺りが雲に包まれる。
台風の影響が出てきた。
見たいものをすべて見てから天候が悪くなった。
よかった…間に合った。
富山に着くと、すでにサンダーバードやひだは運休が決定してた。
はくたかは大丈夫だと安心してたら、運休のお知らせが出たw
今日は家に帰れません。
すみやかにきっぷの変更を受けて、富山で一泊する…
2012/09/30 21:36