とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚はキントア(18回目)

数ヶ月前にマスターから登場する予定の豚を聴く機会があるが、この豚の名前を聴くだけで心は踊る。
条件反射であり、即ちパブロフの犬と同じだw

店内で会話できない。
秀ちゃんからビールケースを借りて、開店する前に外でマスターと常連さんとの会話を楽しむ。
マスターの軽妙なトークに安心感を得る。

開店して席に着く。
マスターはいつものように調理する前の肉を私に見せる。
赤身と脂身は見事なコントラストを作る…

とんかつができあがると配膳される。
肺の隅々までキントアの香りが届くかのように深呼吸をする。
脳が活性化されたところで赤身から食べる。

赤身が放つ珠玉の旨みは生きるすばらしさを私へ投射する。
この旨みは、単に旨いという枠を突き抜け、崇高だ。

脂身の高貴で豊かな香りもすばらしい。
徐々に融ける様が楽しい脂は香りとなり、脳をくすぐって去っていく…
実に憎いw

添えられたフランス産の塩とともに食べる。
塩により旨みがブーストされ、高貴なキントアが暴君と化すw

圧巻のとんかつだが、豚汁もまた然りだ。
湯がいた頬肉がこんもりと盛られる。
口に含むとさっぱりと旨い香りに満たされる豚汁らしからぬ豚汁だw

私が生きたいと切に願う1つの理由にこの豚のとんかつを食べることを挙げる。
この豚は感動を皆に与える貴重な存在だ。
4,000円、今日もごちそうさまでした。

キントア(2021/08/27)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
メモ
旨みと香りのポロロッカ
店から出た後に常連さんとともにこの豚を称賛する。
常連さんは飲み込んでからも旨みと香りを感じたのは初めてだという。
新たな経験や発見は新鮮で喜びを感じる。
2021/08/27 20:34
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