とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は大万吉豚(16回目)

店に入り、奥の部屋で待つ。
そして秀ちゃんに肉を見る誘いを受ける。
すでに私の分の肉が切り分けてある。
それでも脂身の厚みは十分だが、もっと厚いものがあると言う。
そう言ってマスターは冷蔵庫から切り分ける前の肉を出す。
確かにぶ厚い…
厚さが10cmくらいありそうな脂身が赤身に載る。
切り分けられる前の肉の存在感に思わずおおっと口から漏れる。
このぶ厚い脂身をもっと見てほしいというマスターの演出と理解するw
この肉が寿司屋にあるようなショーケースにあればずっと見ていたい…

とんかつはできあがり、配膳される。
食べる…前に肉の断面を愛でる。
脂身の照りが他の豚のそれと違う…

赤身を食べる。
旨みの塊のような赤身に衝撃を受ける。
真っ先に旨さで定評がある先週の豚を思い出す。
日本でもこれほど旨い豚が作れるのか…と驚く。

幸せの権化である脂身はやはり幸せの権化だw
今まで経験したことのないとろりとする脂身に心を奪われる。
この感覚は脂というよりコラーゲンに近い。
舌の上で転がしてその不思議な粘度を楽しむ。

この豚のとんかつは16回目だが、この回数はもう増えない。
なぜなら大万吉豚は今回が最後だからだ。
天はそれを嘆くかのように冷たい雨が降る…

最後に最高な豚をいただいた。
この豚を育てた中馬さんをはじめ、この豚に携わるすべての人とものに感謝する。
2,500円、今日もごちそうさまでした。

大万吉豚(2022/10/07)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
メモ
この豚の名大一大万大吉は体も表す
他の常連さんはこの豚が最後であることを残念だ…と嘆いていた。
私も同じだ…
2022/10/07 14:38
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