とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は阿波の金時豚(8回目)

今年最後の限定とんかつは阿波の金時豚である。
この豚のとんかつの旨さは私の心を奪う。
私はこの豚の旨さに心酔する。
早く食べたい。
私の頭はこの豚に支配され、他のことを考えられないw

店に着くと、女将さんが食材の搬入をするところだ。
仕込み中の秀ちゃんの姿も見える。
ベンチに座って開店を待つ。

嵐のような強風が吹いた昨夜から一変して、穏やかに晴れる。
雲はゆっくり流れる。

空を眺めたりスマートフォンで本を読んでいると開店の時間になる。
店に入り、マスターに軽く会釈をして席に座る。
開店とほぼ同時に満席になる。
マスターは調理する前の肉を私に見せる。
盛り上がる赤身の上に脂身が乗る、実に堂々とした肉だ。
マスターは各常連さんが好む部位に切り分けている。
他の常連さんに見せる肉の部位は私の肉のそれとは異なる。
好みは人それぞれだ。

そしてとんかつはできあがり、配膳される。

赤身が舌に触れた瞬間に強烈な衝撃を受ける。
この旨さは暴力であるw
まるで旨味の塊が口の中に突っ込んで暴れるようだ。
すばらしい!

脂身もすばらしい。
赤身のコクが混ざるのか、脂身にもコクを感じる。
香りは甘く、鼻の奥でこの甘い香りを意識すると頭は快感を得る。

この豚のとんかつを口に入れて咀嚼を始めると目は自然に閉じる。
その度に私の身は旨みと香りの世界に漂い、幸せに浸る。
人知を超越するものの例えに神や鬼を用いることがあるが、幸せに浸れることからすればこの豚は神であるが、旨さの暴力からすればこの豚は鬼であるw
とにかく、私はこのすばらしい豚に心酔する。
2,100円、今日もごちそうさまでした。

阿波の金時豚(2016/12/23)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
メモ
旨さの暴力は鬼の如く、得る幸せは神の如くw
明日、マスターのお子さんは柔道の団体戦で大将を務める。
善戦を願う。
2016/12/23 13:45
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