とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚はプレミアムどろぶた(2回目)

今日の空気は冷たい。
寒さから逃れたい気持ちととんかつを早く食べたい気持ちとが合わさり、自然と早足になる。
東の空に浮かぶ月に気づく。
やや欠けた月はきれいで色っぽく見える。

店に入り、カウンター席に座る。
テーブルに置かれたリーフレットにどろぶたの表記がある。
オレイン酸の含有量は50%を超えるので、これは"プレミアム"である。
私が店に入ってから間もなく、ダム建設に携わる常連さんも来る。
私と並んで座り、2人で話をしてとんかつを待つ。
そして2人のとんかつはほぼ同時にできあがる。

食べる。

赤身の旨味は多重の層を成し、噛むごとに豊かな濃い旨味を得る。
舌の付け根へと流れた肉汁までものどで旨さを感じる。
旨い豚はこうあるべきだ。

どろぶたの特徴である脂身はやはりオレイン酸パラダイスだ。
脂身を口に含む度に頭の中で広がるような素敵な香りに心を奪われる。

赤身良しで脂身良しのすばらしい豚に私は夢心地だ。
さすがプレミアムどろぶただ。
旨い豚の手本のような豚である。
2,300円、今日もごちそうさまでした。

プレミアムどろぶた(2016/12/16)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
メモ
赤身も脂身もプレミアム。
とんかつ栄ちゃんで創業時から使われていた看板を撤去したそうだ。
開店する前や満席のときに外で待つ私はそれらを眺めることもあった。

先に創業時から使われてきた炊飯器が去ったが、看板も去った。
看板は物であるが、マスターとともに戦ってきた友である。
看板にも感謝だ。
2016/12/16 22:30
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