とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は信州太郎ぽーく(6回目)

ツツジの花は盛りを迎え、花が占める面積は葉のそれより広い。
橋の手前に設置された温度計は19℃と示す。
同じ温度計が2℃を示したのは3ヶ月前のことだ。
たった17℃の違いで体感は別物だ。

店は今日も盛況だ。
テーブル席に通された後、マスターの前の席へ移る。
隣にいる常連さんとともにマスターとの会話を楽しむ。
マスターはいくつか"イベント"を抱える。
楽しいものもあればうれしくないものもある。
日常的なことでもすべてはその時でしか起こり得ないことと捉え、今を生きる。
人生は楽しんだ者勝ちだ。

マスターの前の席から背筋を伸ばすとフライヤーが見える。
かつが油に放たれると多くの泡は華麗に騒ぐ。
徐々に色づくかつを眺める。

マスターや女将さん、秀ちゃんはこの豚のTシャツを着て機運を高める。
豚を育てる人に寄り添いながら豚をアピールできるのはマスターの強みだ。

私のかつはできあがり、マスターからお盆を受け取る。
食べる。

程良く濃い旨みの赤身は箸が止まらないほど食べやすい。
旨みを満喫する。

脂身はすばらしく上質だ。
ほどけるように融ける脂はさわやかな香りをもたらす。

私は毎週この至極の時に費やし、その一瞬一瞬を慈しむ。
今週も信州太郎ぽーくのとんかつとともにすばらしい時間を過ごした。
2,300円、今日もごちそうさまでした。

信州太郎ぽーく(2018/04/20)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
香る脂身にうっとり
2018/04/20 21:56
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