とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は藏尾ポーク(11回目)
台風が近づくが、天気は穏やかだ。
"嵐の前の静けさ"だろうか…
店に入り、マスターが温泉宿で静養した話を聴く。
その温泉宿は大変良かったそうで、話を聴く私の興味をそそる。
マスターは調理する前の肉を私に見せる。
脂身もすばらしいが、鮮やかな色の赤身は特に目を引く。
見るだけで心は踊る。
とんかつを待つ間、マスターと鉄道の話をする。
やはりこの季節の鉄道の旅は良い。
青い空と白い雲、緑の草木が流れる車窓は駅弁の最高のごちそうだ。
夕日を眺めて己と向き合う時間は何ものにも代え難い…
そうこうするうちにとんかつはできあがる。
配膳され、食べる。
噛んで溢れる肉汁の旨みは調味液に付けたかのように濃い。
夏でこの旨さは神懸り的だ。
この豚の存在は夏でも旨い豚を育てられる証拠だ。
脂身はふわふわと柔らかく、融けて甘い香りに変わる。
赤身に負けずにすばらしい。
豚汁も旨い。
肉の旨みと野菜のうまみは見事に調和する。
万願寺とうがらしの野菜フライもうまい。
季節ごとに旬の野菜はあるが、万願寺とうがらしの香りは夏を称える。
藏尾ポークは畏怖の念を抱くほどすばらしい豚だ。
しかもそのとんかつの地位を固める脇役は主役級のうまさだ。
この豚を中心とする料理を食べられて幸せだ。
2,980円、今日もごちそうさまでした。
藏尾ポーク(2018/07/27)
- 歯ごたえ
- やわらか←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
- 赤身の味わい
- 淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★→濃厚
- 脂身の旨み
- ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
- メモ
- 神的旨さ
2018/07/27 22:04