年末という言葉が合う月に入った。
しかしとんかつ栄ちゃんは攻め続ける。
前回に続き、今回も初登場の豚だ。
豚の名は結旨豚といい、響きはたおやかだ。
常連さんとともに店に入り、席に着く。
すかさずマスターは我々に調理する前の肉を見せる。
赤身と脂身とがきれいに分かれ、脂身は小躍りするほどに載る。
マスターや常連さんの話に耳を傾けてとんかつを待つ。
年末まで、そして年が明けてもマスターの攻めは止まない。
期待に心を踊らせているととんかつはできあがる。
赤身から食べる。
結旨豚というたおやかな名の響きから想像できないほどの強い旨みだ。
強さ一辺倒でなく、旨みは層のように口に広がる。
"結"は旨みが結実するという意味が合う。
脂身もすばらしい。
程良い感じで融けていく。
そして甘い香りとなって鼻から抜ける。
この豚の元になる豚はとんかつ栄ちゃんでも好評だったと思うが、この豚はその延長上にある感じがない。
この豚はそれ以上の興奮をもたらす。
すばらしい豚が現れた。
もちろん、私はこの豚に惚れましたw
2,300円、今日もごちそうさまでした。
結旨豚
- 歯ごたえ
- やわらか←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
- 赤身の味わい
- 淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
- 脂身の旨み
- ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
- メモ
- 旨みが結実の結旨豚
2020/12/04 21:32