とんかつ栄ちゃんで奥美濃古地鶏かつを食べる(3回目)

とんかつ栄ちゃんへ早く向かう。
理由は高架を走る電車から夕焼けの空を望むためだ。
大きく真っ赤な太陽は半分ほど水平線に沈み、夕焼けの空の向こうに富士山のシルエットが見える。
身近な絶景だ。

店につくと、闇が徐々に侵食する様を眺めて開店の時を待つ。
ぽつぽつと星が現れる。

スマートフォンを眺めていると若い声で話しかけられる。
家に戻っていたマスターのお子さんだ。
肩を少し左右に揺らしながら歩く姿はマスターのそれに似る。
微笑ましい。

開店し、席に着く。
マスターのお子さんの歩く姿の話をすると女将さんは激しく頷く。
女将さんも同じように思っていたようだw

とりかつができあがり、配膳される。
食べる…前に筋繊維を愛でる。

規則正しい筋繊維のパターンが並ぶところもあれば、なめらかな断面のところもある。
美しい…
そして、食べる。

モモ肉は鶏の軽やかな香りに強い旨みが乗る。
舌を賑わし、鼻を賑わす。
ムネ肉はどことなく上品な香りを纏う。

なぜかどっぷりとソースに漬けて食べたくなるw
衣にソースが絡み、鶏の旨みに酸味とスパイスが加わり、別の旨さを獲得する。
旨い。

数週間前から香の物にカブの漬物が出る。
控え目な酸っぱさが良いアクセントで、この季節になると登場し、私が楽しみに待つ1つだ。

鶏だから成せる旨さを存分に感じた。
次回も期待するw
2,000円、今日もごちそうさまでした。
2021/12/15 19:10
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