とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚はベッカーレーン オーガニックポーク(4回目)

限定とんかつであるが、今年の年越しとんかつでもある。
その豚に選ばれたのはベッカーレーン オーガニックポークだ。
心を踊らせて店を訪れる。
年末ということもあり、金曜日のお昼でも多くの人が店に並ぶ。
私の番になると女将さんに呼ばれて、店に入る。
着席するや否や、マスターは予定が狂うと言う。
今回の年末年始の暦はお客さんの数を読みづらくする。
それで私はおとといに年越しとんかつの代わりを行った
とにかく、年の最後にとんかつを食べて、健やかな心と体で新年を迎えることは良い。

マスターから調理する前の肉を見せていただく。
猪豚を思わせるような濃い赤身の色が印象的だ。
私のために切り分けた肉があったが、調理の直前にマスターは脂身がより付くところを選ぶ。
感動の旨い!を求めるお客さんへの心配りはありがたく、その姿勢はすばらしい。
そして、マスターや常連さんとの会話を楽しみ、とんかつを待つ。

とんかつができあがる。
密な筋繊維を愛でて、口へ運ぶ。
しっかりした旨みだが、食べやすい。
どことなく大陸系のどっしり感のある旨みを感じるのだが、この食べやすさはなんだ?!w
不思議が募るが、旨いのでとんかつは減っていく…

脂身は香りが良い。
常連さんともやっぱり脂身だと話したが、やっぱり脂身だw
良い豚肉は良い脂身が必須だ。
この豚肉はもちろんこの条件を満たす。
すばらしい肉だ。

豚を育てる方々はそれぞれで思想があり、哲学でもある。
オーガニック基準を満たすこの豚もその1つの下で育てられたと言える。
一方で、私は旨いは正義と言う人だから、旨けりゃいいと言える。
しかし、彼らの思いを汲めなければ、表層だけで満足している気がする。
プロレスでいう受けの美学に基づき、私は全身全霊でこの豚を受けるべきなのだ…が、先は長そうだw
3,000円、今日もごちそうさまでした。

ベッカーレーン オーガニックポーク(2024/12/27)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
オーガニックから考える旨いの在り方
2024/12/27 17:25
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