とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は阿波の金時豚(4回目)
人それぞれ好みはあるだろうが、この豚は私の感性に合う。
それ故にこの豚は"私の豚"である。
"私の豚"のとんかつが食べられると思うと心が踊る。
心がそんな状態なので、店に向かう足取りは軽い。
店に入り、お気に入りの席に座る。
マスターから揚げる前の肉を見せてもらう。
赤身の色が濃さは印象的だ。
いつものようにマスターと会話していると、とんかつができあがる。
そして食べる。
赤身の旨さは実に豊かだ。
とんかつとしての軽やかな旨味から威厳すら感じる旨みまである。
旨いと一言で終わらせるのがもったいないほど、旨みに奥行きがある。
やはりこの脂身がなければ阿波の金時豚ではない。
舌で脂身の塊を突こうとすると、舌に力を入れずとも脂身を貫通する。
舌の熱で脂身が融けてしまうのだ。
この低い融点の脂が融けたときに香りの成分が良く飛びやすい。
甘い香りに満たされた私は幸せいっぱいだw
野菜フライはこのとんかつのために取り寄せられた鳴門金時のフライだ。
今回の芋は収穫から日が浅く、寝かせる時間があまりなかったという。
さつまいもは寝かせることででんぷんが糖に変わる。
食べれば確かにさつまいもを想像させる甘さはない。
しかしでんぷん感があり、これは本来の意味で"野菜のフライ"だ。
この豚を愛してやまない気持ちは変わらない。
2,100円、今日もごちそうさまでした。
阿波の金時豚(2015/09/04)
- 歯ごたえ
- やわらか←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
- 赤身の味わい
- 淡麗←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→濃厚
- 脂身の旨み
- ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
- メモ
- 旨みが豊かな赤身と香りが豊かな脂身。
2015/09/04 22:47