とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は今帰仁アグー(6回目)

店に着くとお客さんは外で待っている。
この豚はすでに多くのお客さんに愛されていることを実感する。
私もしばらく外で待つ。
夜空を見上げてオリオン座を探すが、夜空にこの星座はない。
今は5月だ… 季節の移り変わりは早い。

私の番が来る。
秀ちゃんからお気に入りの席ということで案内される。
秀ちゃんの心配りにうれしさを感じると同時に照れるw

先にてびちを食べる。
赤黒く引き締まった赤身は深い旨みに富む。
まるで命の輝きを感じるかのようだ。
歯で筋繊維をゆっくり裂くように噛み、命の輝きを慈しむように食べる。

そしてとんかつもできあがる。

赤身はなんとも不思議な歯ごたえだ。
柔らかい部分と歯ごたえがある部分とがそれぞれ局所的に存在する。
肉汁が溜まった下側の衣を吸うように食べれば口中に旨みが広がる。
藻塩をつけて食べると味わいが増す。
この劇的な変化は楽しい。

良く融ける脂身はすばらしい。
華やかに香るタイプではなく、ピュアな脂を存分に感じる香りだ。

今回も血統証明書を見せていただく。
3個体は13ヶ月から14ヶ月かけて育てられたようだ。
それぞれの個体と同時に生まれた個体数を示す同腹子豚数は5、8、11と書かれている。
同時に5匹しか生まれなくても問題はなく、自然に委ねるのだろう。
今帰仁アグーは通常の商業ベースではないのだ。

3,980円(とんかつ)+1,000円(てびち)、今日もごちそうさまでした。

今帰仁アグー(2016/05/27)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
マスター命名の南国の塩麹焼きも魅力的だった…w
2016/05/27 23:01
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