とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は信州太郎ぽーく(2回目)

我々はマスターのとんかつを通じてすばらしい豚を知る。
経験的に、生産者の愛情を受けた豚は旨い。
販路という形で育てた豚を最期まで見る生産者は理想的である。
しかし営業もできる生産者の数は多くない。
ところが、信州太郎ぽーくの生産者は双子だ。
飼育と営業を果たすことができる強みがある。

調理する前に、マスターから信州太郎ぽーくの肉を見せてもらう。
脂身がぶ厚く乗る抜きっぱなしだ。
私の胃はそれを早く食べさせろと音を鳴らすw
胃の暴動を抑えてとんかつを待つ。

そしてとんかつはできあがり、マスターからとんかつが載る盆を受け取る。
マスターはディスプレイを変えたようだ。
中央の1切れだけ肉の断面は私に向き、筋繊維の美しさを見せつける。
熱が断面から逃げるので、その1切れから食べるべきか悩む。
しかし、いつものように左端から食べる。

赤身の部分を食べる。
噛み始めると弾ける歯ごたえがあり、ある程度噛むと歯を受け止める。
ちょっと不思議な歯ごたえを感じる。
赤身の味は軽やかな旨みで、とんかつとしてどんどん食べられる。

脂身はまるで冷たくない氷のようだ。
脂が融ける様は氷が融ける様と全く同じだが、冷たくないw
抜きっぱなしの脂身は親指と人差し指とでできる輪の大きさがある。
口の中が脂の塊に占有される喜びを感じる。
時間が経つと、脂身は別の性格を見せる。
凝固が進んだ脂身の歯ごたえは密度が高いマシュマロのようで楽しい。

とんかつに添えられたフライはりんご(シナノスイート)添えられたフライだ。
カレーパンの具がりんごになったような食べ物だ。
うまい。

この豚はとんかつ栄ちゃんに登場してまだ2回目だが、これからも楽しみだ。
2,300円、今日もごちそうさまでした。

信州太郎ぽーく(2016/11/04)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
軽めの旨みで食べやすく、
弾けるような歯ごたえを楽しむ。
2016/11/04 22:24
タグ