とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は今帰仁アグー(20回目)

運動を兼ねて歩いて店に向かう。
歩道の脇に植えられたツツジは葉の緑を隠すほどに咲き誇る。
目に入ったものを愛でるが、次に頭をよぎるものはこの豚のとんかつだ。
私の頭の中はこの豚に対する期待でいっぱいだ。

開店と同時に席に着く。
いつものようにマスターから調理する前の肉を見せていただく。
リブ側でないと紅白のコントラストは美しい…

とんかつができあがると秀ちゃんにより配膳される。
食べる前に香りを楽しむ…が、このときに只事でないことを察する。

赤身から食べる。
食べた瞬間にこれは私が求める旨さと悟る。
旨いものは数多くあるが、感動を超えて心に作用するものは限られる。
この豚は私にとってそういうものだと確信する。

脂身もおもしろい。
舌で包むようにすると脂身はその全体で崩れるように融ける。
融ければ甘く香る…
脂もすばらしい。

とんかつはこの上ないごちそうであるが、近年のマスターは食事の完成度を特に意識している。
マスターの解答はとんかつに合う脇役の抜擢だ。
野菜フライの野菜にヘチマとパイナップルのフライを添えた。

私はヘチマをもっと食材として知るべきだと反省する。
パイナップルのフライに驚かされる。
生で食べるトゲトゲしい酸味はなく、果肉は熱でゼリーに近い食感を得る。
パイナップルのフライはパイナップルを最もおいしく食べる方法だw

この豚のすばらしさを知っていながらも驚かされる。
特に今回は私の心に作用した。
加えて野菜フライとパイナップルのフライ、そして豚汁の構成はこの上ない食事だ。
すばらしい食事に関係するすべての人へ感謝だ。
4,000円、今日もごちそうさまでした。

今帰仁アグー(2022/04/29)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→しっかり
メモ
心に作用する旨さ
2022/04/29 13:35
タグ