パン粉を立てる意味を考える

とんかつ栄ちゃんのマスターがこだわるパン粉を立てる意味を考える。
フライは究極の蒸し料理の観点ならば、衣の外側にあるパン粉は関係ないだろう。
パン粉は肉の旨みへ直接的に作用しない。
その他はどうか?と考えると、食べる動作がキーになりそうだ。
噛むときに歯はパン粉→衣→肉の順に到達する。
大きめのパン粉が立っていればサクサクという音と歯ざわりが大きく、聴覚と触覚に大きく作用する。
満足というのは脳の欲求を満たすことと言えるが、これらの情報を脳に与えることで満足感は高められる。
パン粉を立てる目的はここにあると結論する。
とんかつの枠組みの中でできる最大限の感覚を含めた旨さの表現の1つがパン粉を立てることだと推測する。
2022/05/29 08:42
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