とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚はキントア
(20回目)
どことなく夏が去っている気配がする。
もう8月も下旬だ。
しかし気温や青空に浮ぶ雲にまだ夏を感じる。
秀ちゃんに呼ばれて店に入る。
マスターと女将さんが並ぶ奥に皿洗いをする誰かがいる。
誰だ?!と思った瞬間にその誰かは振り返る。
マスターのお子さんだ。
少し前までマスターと同じくらいの背丈だったが、もう彼の方が高い。
しかし位置の関係か、カウンター席から見るとマスターが2人いる感じだw
マスターから肉を見せていただく。
脂身の領域の方が大きく見えるほどぶ厚い脂身に惚れるすばらしい肉だ。
豚だけに限らず、食べたものが最後になることがある。
別れを告げられずに終わるときもあれば、将来も食べられる保障もない…
そう思えば、今食べられるものが常に最後である。
その精神で今回のキントアのとんかつをいただく。
マスターの話を聴いてとんかつを待つ。
お子さんが取る相撲の動画も拝見する。
体の安定性に感心する。
この1年で劇的に変わったように見える。
とんかつができあがり、配膳される。
とんかつの1切れを取り、肺がいっぱいになるまで香りを楽しむ。
そして、食べる。
濃い旨みで拳を突き上げて歓喜したくなるw
この旨みは豚という枠でできる最大限の表現だろう。
もしこれが最期の晩餐なら、私は悔いを残さない。
それどころか
もっと生きてやる!食ってやる!
という野心に溢れる。
脂身も最高だ。
官能的な感触と融けて放たれる香りは私を幸せの世界へ連れ出す…
キントアとそれを育てるオテイザさんはとんかつ栄ちゃんでの
伝説
だ。
いつまでもこの感動は色褪せないだろう。
6,000円、今日もごちそうさまでした。
キントア(2023/08/25)
- 歯ごたえ
- やわらか←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→しっかり
- 赤身の味わい
- 淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
- 脂身の旨み
- ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★→しっかり
- メモ
- 伝説
2023/08/25 15:07