とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は愛媛甘とろ豚(8回目)

正直に言う。
この豚は、とんかつ栄ちゃんに登場して数回、私の好みでなかった。
しかし今では"私の豚"宣言をするほど、私はこの豚が好きだ。
初回から"私の豚"にする豚がいれば、回を重ねて惚れる豚もいる。
自分の体調や豚の個体差など理由は様々だ。
それ故に毎回が一期一会かつ真剣勝負であると感じる。

店に入り、会話を楽しんでとんかつを待つ。
後からやってきたダム建設に携わる常連さんも会話に加わる。
食物としてだけではなく、この縁をもたらす豚はすばらしい。

とんかつができあがり、食べる。

1切れ目の端を咥えた瞬間に筋繊維がほぐれる。
予想を超えた柔らかさだ。
他の部分も、ここまで極端な柔らかさではないが、柔らかい。

赤身の旨味は甘とろの名の如く甘い。
その甘い旨味は口の奥にまで広がり、1口ごとに至福のときを得る。

甘とろ豚の真髄は甘くて良く融ける脂身だろう。
口に含んだ瞬間から脂身は融ける。
融点が低い脂身は良く香る。
甘くて優雅な香りに目を細める。

赤身の甘い旨味を脂身の甘い香りが追いかける。
やはりこの豚は旨いのだ。
2,500円、今日もごちそうさまでした。

愛媛甘とろ豚(2016/07/29)

歯ごたえ
やわらか←☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
メモ
赤身と脂身、旨みと甘みの2重攻撃。
2016/07/29 22:57
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