とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は信州太郎ぽーく(3回目)

カウンター席は満席で、奥の席に案内される。
移動するときにマスターから呼び止められる。
マスターは肉を冷蔵庫から取り出し、それを私に見せる。
肉は無整形(通称抜きっぱなし)で、脂身は3cmほどの厚みがある。
その見事な脂身を見て、私の顔は自然と笑顔になる。
女将さんは私を心配するが、むしろ無整形はありがたいw
マスターは信州太郎ぽーくの生産者と親しい。
無整形の肉が入手できることは特権だ。

私が店に入ってから5分ほどして、ダム建設に携わる常連さんも来る。
その常連さんと話をしてお互いとんかつを待つ。
そしてカウンター席が空くと、2人でそれらの席に移動する。

とんかつはできあがり、配膳される。
中央にある1切れの断面は私を向き、その脂身は威圧感を持って構える。

食べる。

赤身の旨みは軽快だ。
筋繊維は密だが切れやすく、簡単に噛みきれるが、適度な歯ごたえもある。
味と歯ごたえが相まって、とても食べやすい。

塩とともに食べると甘みが引き出されるようだ。
旨いというより甘く感じる。
スイカに塩と同じ関係だ。

脂身は軽く香り、口の中でたなびくように融ける。
時間が経ち、少し冷えた脂身は塑性を得る。
歯ごたえはぷにぷにからサクサクへと変わる。
ぷにぷにもサクサクも歯ごたえは楽しい。

信州太郎ぽーくは抜きっぱなしを楽しめる豚の1つだ。
2,300円、今日もごちそうさまでした。

信州太郎ぽーく(2017/03/03)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
塩で甘さを引き出す。
マスターとダム建設に携わる常連さんはプロレスが好きだ。
食べ終わり、2人はプロレスの魅力を存分に語る。
夢中になれることはすばらしい。
2017/03/03 23:01
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