とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は阿波の金時豚(9回目)

昼の部に店を訪れる。
春の空は、冬の真っ青な空と異なり、わずかに白い。
桜の花の淡いピンク色はこの空の色と調和する。
花を愛で、空を感じ、春の日差しを背に受けて店に向かう。

店に着くと、秀ちゃんはのぼりを立てている。
彼と軽く話して開店の時を待つ。

開店し、席につく。
マスターと目が合う度に首を縦に振る。
3回目でお子さんの状況を聴く。
重症でないと知り、安心する。
その後もマスターの話を聴く。

そしてとんかつはできあがり、配膳される。
食べる。

噛んで口の中にあふれる肉汁の多さに驚く。
しかもその旨味は濃く、若さが漲る味だ。
味が濃いのに食べやすい… おもしろくて不思議な赤身に魅了される。
旨い。

甘い脂身も旨い。
息が鼻から抜けるとき、軽くまったりする脂の香りは鼻の奥を撫でて行く。
幸せだw

添えられたさつまいものフライもうまい。
マスターのSNSによると、マスターはこのさつまいも(なるとの金太郎)をこのとんかつのために取り寄せた。
糖化が進み、脂身と異なる甘さに満足する。
このフライは食事をさらに上のランクへ押し上げる。
この演出はうれしい、そしてすばらしい。

今回も食べている最中に目は自然に閉じる。
これは外界を遮断して旨さと香りの世界に浸る衝動である。
やはり私はこのすばらしい豚に心酔する。
さつまいものフライの演出にも心酔する。
2,100円、今日もごちそうさまでした。

阿波の金時豚(2017/04/14)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
阿波の金時豚のとんかつ史上最大量の肉汁
2017/04/14 12:52
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