とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は古代豚(2回目)

去年にとんかつ栄ちゃんデビューした古代豚は早くも人気が高い。
試食したマスターはこの肉の良さに自信を持つ。
マスターは私に調理する前の肉を見せる。
私の好みであるリブ側でない方の肉だ。
その肉は赤身と脂身にきれいに分かれる。
リブ側でない肉に入るサシは少ない。

とんかつのできあがりを待つ。
ふと見ると、食べているお客さんのご飯はやや茶色がかる。
照明の色が原因かと思い、照明を眺める。
照明は去年から電球色のLED照明だが、この光の色は原因でない。
もう少しご飯を観察すると、ご飯にスジを見る。
麦飯か?
麦飯ととんかつの組み合わせは私が試したいことの1つだ。
しかし麦飯ならこのスジの色は薄すぎる。
謎だ…

ダム建設に携わる常連さんの隣の席に移る。
いつもヒレかつを食べる常連さんはロースかつを食べている。
常連さんに理由をたずねると、この豚のとんかつにヒレはないという。
こういう豚もある…

私のとんかつはできあがり、配膳される。
そして女将さんからご飯の説明を受ける。
ハヤシファームさんから玄米をいただき、分づき米にしたと言う。
ご飯の謎は解明されたw
以前、とんかつに適するご飯の硬さを考察した。
これはそれに続くおもしろい試みだ。

とんかつを食べる。
赤身の旨みはコンパクトに凝縮する。
偶然だと思うが、数切れ食べた肉の中央付近で凝縮の最大を迎える。
味蕾を突かれるように旨さを感じる。

脂身の香りはおとなしいが、感触はありそうでないものだ。
ゼラチンで作られたゼリーの感触に近い。
脂なので口の中で融けるが、舌が得る感触はゼリーだ。

最後の1切れを限定とんかつ用のソースをつけて食べる。
旨さで目を見開くw
ソースで旨さは開放される。
もっと早くソースとともに食すべきだったと後悔するw

ご飯は様々な見方ができる。
分づき米のご飯はいつもよりほんの少し歯ごたえがある程度だ。
味も白米より豊かだ。
うまい。
しかし白米と違う部分は個性として現れる。
分づき米はとんかつを選ぶ。
一方で、白米とならどんな豚のとんかつでも快く食べられる。
サポート役に徹する白米は偉いw
どちらが良いというより、好みの問題になるだろう。

いつもと違うものはご飯だけでない。
豚汁は出汁が違う。
マスターは食肉産業展で見つけたと言う。
豚汁に入る素材の味をクリアに感じられる。
これはすごい。
この衝撃はとんかつのパン粉が変わったときと同じだ。

古代豚はとんかつ栄ちゃんに登場して2回目だ。
これからも楽しめる豚だろう。
また今回はご飯や豚汁について改めて考える良い機会だった。
2,400円、今日もごちそうさまでした。

古代豚(2017/04/21)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
凝縮する旨みはソースで開放される。
2017/04/21 22:10
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