とんかつ栄ちゃんでキントアのメンチかつを食べる(4回目)
少し早めに店を訪れて並ぶ。
想定したとおり、このメンチかつを予約したお客さんは列を作る。
開店する前に外に出てきたマスターや秀ちゃんと話す機会があり、昼の部は忙しかったそうだ。
このメンチかつはキントアという素材にマスターの技術が加わることで生まれる奇跡の食べ物だ。
盛況だったことは容易に想定できる。
開店し、お気に入りの席に座る。
店の中でCDの音楽が流れる。
待っていた間も少し聴こえていたが、
あの歌うムッシュ・Davidさんの歌だ。
マスターはこのキントアの歌を歌ってキントアのとんかつを提供すると誓った。
しかしマスターは"喉を痛めている"という。
マスターの歌が聴けない… 残念だw
…と軽妙な会話を楽しむ。
そしてメンチかつはできあがり、秀ちゃんにより運ばれる。
断面を見るとメンチされた肉の色と異なる赤い肉もある。
これはマスターが前から宣言していた生ハムだとわかる。
ニヤけながら食べる。
この生ハムが良い仕事するw
香りが口に突っ込んでくる。
マスターによると前回の2倍の生ハムを入れたという。
なるほど、香りが立つ訳だ。
続けてメンチの肉の旨さと香りが後を追う。
旨さは世俗と切り離した幸福の世界を作り上げ、私のその世界に溺れる。
マスターのイメージは
生ハムに熱が伝わったら生でなくなるから生のままにする
というが、もしこのままの意味だとメンチの肉は生になるw
生ハムの香りを保ちつつもきちんと火を入れる
という意味だと思うが、非の打ちどころがないというのはこういう仕事のことを言うのだろう。
この難しいテーマを達成するマスターの技術に惚れる。
実に旨く、すばらしい時間だった。
3,000円、今日もごちそうさまでした。
2019/12/15 19:04