とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は今帰仁アグー(18回目)

とんかつ栄ちゃんに登場する豚はすべて特別だが、この豚が持つ物語も特別だ。
最近いつも一緒になる常連さんはこの豚が初めて登場したときに食べたことがあるという。
もう数年も前になるが、それだけ長くマスターと高田さんとの関係が続いている証拠だ。

店に入り、マスターから肉を見せていただく。
脂身は私好みで多く、何と言っても肉の"面"が良い。

壁にかかる予定表は3月のものに更新された。
予定表で3月下旬の休業期間は異彩を放つ…
私はとんかつ飢餓を恐れるw

会話を控えめにとんかつを待つ。
そしてできあがると秀ちゃんにより配膳される。
食べる。

赤身は保水力が高いのだろう。
少し張っているようだが柔らかい。
噛めば旨みのジュースとなり、肉から溢れる。

脂身は良く融ける。
味も香もピュアだ。
今回の個体は繊細という言葉が合う。

この豚のとんかつが出るときは決まって屋我地島の塩が付く。
現地のものには現地のものが合うという考えに基づく。
一見塩味が強く思えるが、この豚の旨みを巧みに引き出す。

添えられた野菜フライの野菜は玉ねぎと茄子だ。
無論それぞれともフライはうまいが、特に玉ねぎは甘く、塩気を多くとってからこの玉ねぎを食べるとより甘く感じる。

この豚を愛する方はマスターの心を理解する人だ。
大切にせねばならない。
4,000円、今日もごちそうさまでした。

今帰仁アグー(2021/02/26)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
繊細な旨み
2021/02/26 20:33
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