とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚はTOKYO X(4回目)
食べ物にとって秋は冬へ向かってうまみを蓄積する季節だ。
豚も同じだろうが、とんかつ栄ちゃんに登場する豚は年間を通じて旨いことは驚嘆に値する。
秀ちゃんにカウンターの中央の席に案内され、マスターから調理する前の肉を見せていただく。
程よく入る大小のサシと赤身に厚く乗る脂身は私の食欲を噴出させる。
マスターや女将さんの話を聴いてとんかつを待つ。
私の疑問を迷いなく答えられるマスターの知見はすばらしい。
そしてとんかつはできあがり、マスターからお盆を受け取る。
とんかつの断面を愛でて、赤身から食べる。
濃厚な旨みが舌全体に密着するように覆い、味蕾を刺激する。
牛乳の旨み版と言えばよいだろうか。
かつてない感覚に興奮するw
脂身はふんわりと香る。
鼻から息を出せば良い香りは鼻の奥をくすぐって去っていく…
野菜フライは長芋のフライだ。
加熱により粘りは失せてジャガイモなどと同じようにでんぷんをより感じられる変化はおもしろい。
今回のTOKYO Xも旨かったが、単に旨みだけでなく、舌を覆うような表現に感動した。
もっと食べたくなる、また期待して待つ。
3,300円、今日もごちそうさまでした。
TOKYO X(2022/11/04)
- 歯ごたえ
- やわらか←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
- 赤身の味わい
- 淡麗←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→濃厚
- 脂身の旨み
- ほのかに←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
- メモ
- 旨みを纏う。
食べ終わった後も話を伺う。
話の続きでマスターのノートを拝見すると、女将さんのきれいな字でまとめられている。
視察も共同作業である夫婦の愛を見て取れる。
また、夜の部を仕込む秀ちゃんの所作に感心する。
それに到達するまでケガはつきものだが、克服した姿にも感動だ。
2022/11/04 15:04