とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は栗旨豚(6回目)

店に入り、秀ちゃんの案内でカウンターの中央に着席する。
いつものようにマスターは私に肉を見せる。
この個体はメスで、リブ側でない方はサシがわずかに入る。
ぶ厚い脂身は私の食欲をMaxする。

カウンター席はマスターや女将さんの話を聴ける特等席でもある。
豚に関する話が主で、マスターを通じて豚を育てる方々の取り組みに感銘を受けることも多い。
マスターはこの栗旨豚を育てる吉野さんを賞賛する。
すばらしい豚にはすばらしいストーリーがある…

とんかつはできあがり、マスターからお盆を受け取る。
まず、筋繊維を愛でる。
サシが筋繊維の領域に隔たりを作り、様々なパターンの領域ができる。
眺めていたいが、食欲は抑えられず、口へ運ぶ。

赤身の旨みに驚いて目を大きく見開く。
期待を大きく飛び越えて、感激の域に達する。
甘みを多く感じるが、これは栗の効果か?!
舌がこの旨みを感じる度に私のすべてがこの旨みを欲する。
恐ろしいほど旨いw

まるで寒天のように、舌の先で脆く砕ける脂身がおもしろい。
融けるより砕ける方が先だ。
脂身に肉の隔てる筋がほとんどなく、独特の感触を出す。
不思議な脂身だ…w

野菜フライはさつまいものフライだ。
糖化した部分が紫色に見える。
常連さんは羊羹と例えるが、確かに感触は羊羹だw
これは野菜フライというよりスイーツだ。

秋に旨みを蓄積した栗旨豚は怒涛の旨みを解放し、私は簡単に陥落したw
マスターが吉野さんを賞賛する理由はこの豚を食べればわかる。
この豚の魅力は尽きない。
2,800円、今日もごちそうさまでした。

栗旨豚(2022/12/09)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
賞賛
2022/12/09 15:14
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