とんかつ栄ちゃんで結旨豚のとんかつを食べる(3回目)

来年のことを言うと鬼が笑うと言うが、未来は鬼に笑う隙すら与えないほど早く過ぎ去る。
ときに時間の経過は鬼より恐ろしい。
そんな時間は順調に経過し、年末という時期を迎えた。
そして、とんかつ栄ちゃんは年越しとんかつと銘打ち、選ばれた豚は結旨豚だった。
今月、この豚を育てる吉野ファームから栗旨豚(6回目)が登場したが、これほど旨い豚が作れる驚きは私の中で未だ新鮮な感覚のままだ。
とんかつで知るすばらしい体験はマスターや女将さんがこれらの豚を育てる吉野さんと絆があるからに他ならない。

早めに店を訪れる…が、いくつものお弁当を携える人が次から次へと店から出てくる。
私の番となり、秀ちゃんに誘導される。
マスター、女将さんや秀ちゃんは落ち着いて仕事しているように見えるが、息をつく暇はない。
マスターによるとクリスマスも今までになく忙しかったという。
巷にとんかつの波が来ているのだろうか…?

私のとんかつができあがり、配膳される。
赤身から食べる。

ツボをゆっくり力強く押されるような旨みを感じる。
栗旨豚の旨みが空間の全体を満たす多重奏ならば、結旨豚は凛とした空間での独奏と言えるだろうか。
結旨豚はバークシャー種がかけられているといい、栗旨豚と異なる旨さを実現する。

脂身は融けて良い香りとなる。
口の中で幸せが広がる…w

野菜フライの野菜はシャドークイーンのようだが、食べると不思議なことにとうもろこしのような香りがする。
とにかくうまいw

結旨豚は旨い。
旨豚と名乗るから旨いのは当然だが、旨いから旨豚と名乗る理由もある。
生業として、ブランドを絞る方法もあるが、吉野さんの方法はその逆だ。
私はそれらの違いをとんかつ栄ちゃんのとんかつを通じて知ることができる。
そのとんかつに関係する全て人とものに感謝だ。
2,400円、今日もごちそうさまでした。

結旨豚(2022/12/27)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
の心は絆の大切さ
2022/12/27 14:48
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