2022年にとんかつ栄ちゃんで食べた限定とんかつを振り返る

2022年に新しく登場した豚

どれもすばらしく、これからも期待できる豚ばかりだ。
中でも私のフィーリングに合った豚はワイントンだ。
ワインの出来が良い年を当たり年と言うが、ワイントンにも大当たりがあり、それが魅力の1つだ。

一方で、馴染みのある豚は勢いが凄まじかった。
旨さに毎回驚かされた。
マスターの話を聴けば、どの生産者も今よりも良い豚を作る努力をしている。
頭が下がる…

旨い豚のとんかつが食べられることは当たり前でない。
今年はそれを象徴する異変が2つあった。

1つ目は養豚の廃業が現れたことだ。
前から恐れていたことであるが、それが現実となった。
しかも2つ廃業したと聞いている。
原因はコストの高騰と後継者がいないことが挙げられる。
特に今年は海外の情勢がコストに大きく作用した。

2つ目はマスターの急性膵炎だ。
摂取できる成分や量が限られ、脂質があるロース肉のとんかつも基本的に食べられない。
とんかつは、私には好き過ぎる中毒だが、マスターには毒である。
しかし私は逆にそこに期待する。
とんかつに対する向き合い方が変わり、今までと異なる視点や立場で見出せる極致は何なのか?
私はそれが知りたい。

人生も然りだが、世の中に苦難や困難は数多ある。
そんな中で、私がとんかつを通じてすばらしい経験を得られるのは、豚を育てる方々の想いをとんかつに込めるとんかつ栄ちゃんのマスターと、女将さんや秀ちゃんの尽力があるからだ。
とんかつに関係するすべての人とものに感謝だ。
これからもすばらしい出会いに期待する。
2022/12/30 06:38
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