とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は天草梅肉ポーク(9回目)

風が強いが元気よく自転車を漕いで店に向かう。
店に入ってカウンター席に案内され、マスターの話を聴いて順番を待つ。
私の番が近づくとマスターは冷蔵庫から取り出した肉を私に見せる。
リブ側の雰囲気がある肉だが、赤身は芯に近づくほど細かいサシが入って白く見える。

おとといはメンチかつの日だったが、マスターは多くのメンチかつを作ったようだ。
多くの量を作る方は大変だったと思うが、多くの人を喜ばせただろう。
新たなとんかつ栄ちゃんファンが増えることに期待する。

そしてとんかつができあがり、女将さんによって配膳される。
食欲が勝って、筋繊維を愛でる前に口へ運ぶw
毎回のように私が暗示にかかっているのか、赤身に梅肉のすっきり感がある。
酸っぱさを除いた梅肉のタブレットのうまみと言えばよいだろうか。
凝縮された旨みで自然とまぶたが閉じて幸せに浸る。

脂身がおもしろい。
脂の特性だろうか、熱が早く伝わった部分があり、外に形成された膜を噛んで割ると脂身の良い香りが一気に口に広がる。

野菜フライはさつまいものフライだ。
甘く、デザート感覚で食べる。
粘質系に近いが、ねっとりするほどでないので粉質系だろうか…。
話を聴くと、切るときに包丁にくっつくため粘質系のさつまいもはフライに向かないという。
べにはるかに代表される粘質系を愛する私もその理由に納得する。

豚汁の味噌は麦味噌だ。
甘さが良い!
とんかつ栄ちゃんで新しく使い始めた味噌が九州の麦味噌に近い…と感じたが、こう飲むと麦味噌の方が甘さを強く感じる。
そして具材のうまみをストレートに表現できるようだ。
だから、うまい。

この豚の旨みは梅肉によるマジックのようだ。
しかし旨みは確かで現実だ。
2,600円、今日もごちそうさまでした。

天草梅肉ポーク(2025/01/17)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
梅肉マジック
2025/01/17 14:51
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