とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は阿波の金時豚(24回目)

♪とんかつのためならエンヤコラ…と自転車のペダルを漕ぐ。
しかし悠長に言えず、私の愛する豚のとんかつを早く食べたい一心で急ぐw

店に入り、マスターから肉を見せていただく。
常連さんの好みを知るマスターは私の脂好きも知る。
そのため脂身が多く残された肉は丸太か?!と思うほど円形に近い。
私にとってすばらしく良い面構えの肉だ。

マスターとの会話を楽しみ、とんかつができあがると女将さんに配膳される。
断面を愛でる。
赤身と脂身は互いに主張するようにきれいに分かれる。
赤身は筋繊維が雄々しく見え、半透明の脂身は脂好きの私を誘惑する。
…いつものように、まず赤身だ。

見たとおりの立派な筋繊維は強い歯ごたえを生む。
噛むことも好きな私にとって食べている感が満たされる。
そして旨みだ。
暴れるくらいに雄々しい旨みは私をさらに惹きつける。

赤身もすばらしいが、脂身も負けない。
羊羹のような歯ごたえは楽しく、噛める脂身という意味でこれは白身だ。
しかし、きちんと融けて爽やかな香りとなる。

野菜フライはさつまいも鳴門金時のフライだ。
糖化が進んで甘みを蓄える一方で、野菜の風格を残す。
マスターは阿波の金時豚に合わせてこのさつまいもを取り寄せた。
うれしい演出だ。

豚汁の味噌は最近になって登場した花こうじだ。
名前にと付くくらいに豚汁は華やかな一杯だ。

今回の豚(個体?)は豚だがあばれ馬のような力強さが光る。
愛する豚…と穏やかな感じはないが、旨いことは旨いし、惚れているのでなんでも許すw
2,500円、今日もごちそうさまでした。

阿波の金時豚(2025/01/24)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
あばれ旨

マスターは食べ物の旬を意識する。
最も旨い/うまいをお客さんに提供したい!という強い意志を感じる。
それに応えるにふさわしく、命を繋ぐ食べるという行為は尊い。
2025/01/24 15:39
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