とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は今帰仁アグー
(25回目)
6月が近いのに肌寒いが、とんかつを目指して自転車を飛ばす。
店に入り、マスターから肉を見せていただく。
赤身の色はマグロの赤身の色よりも濃い。
大陸系の豚でも見られるような、赤身と脂身の境界は少しボヤける。
旨さは保証されたw
マスターの話を聴いてとんかつを待つ。
今回の豚は今までより肥育の期間が短い…といっても1年である。
とんかつができあがると女将さんにより配膳される。
とんかつを1切れ取り、断面を愛でる。
締まる筋繊維に気持ちは高揚し、そのまま口へ運ぶ。
口に入れた瞬間にこの豚のすばらしさで感動の鳥肌が立つ。
単に旨みが濃いだけでなく、在来種が持つ説得力と重みがある旨みだ。
それ故にこの豚の魅力に惹きつけられる。
筋繊維の締まりから想像できる歯ごたえもまた魅力だ。
脂身は良い香りで良く香る。
脳を撫でる香りだけでも私は骨抜きになるが、それに加えて赤身の主張と張り合える脂身の主張がある。
すごい、すばらしい!
野菜フライはズッキーニのフライだ。
マスターにそれも見せていただくが、それはもう立派な大きさだ。
夏を感じるフレッシュな香りと、衣のサクサク感と柔らかな中身の歯ごたえを楽しむ。
この豚は養豚という言葉が合わない。
なぜなら種の保存という特殊性があるからだ。
養豚の業界を取り巻く環境は厳しくなっているが、この豚の場合はさらに厳しいだろう。
マスターが作るとんかつに限定するが、食べることでこの豚を応援できるなら私はマスターが作るこの豚のとんかつをもっともっと食べたい。
4,000円、今日もごちそうさまでした。
今帰仁アグー(2025/05/30)
- 歯ごたえ
- やわらか←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
- 赤身の味わい
- 淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
- 脂身の旨み
- ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
- メモ
- この豚も地球の宝
2025/05/30 15:00