とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は今帰仁アグー(2回目)

前回と何が違うかを期待して店に向かう。
歩きながらこの豚を食べる"妄想"をしている。
しかし強く冷たい北風は私を妄想から現実の世界へと引き戻す。

店に着くが満席の盛況ぶりで、外でしばらく待ってから席に座る。
隣のお客さんから待った甲斐があったと聴こえる。
これは常連の私もうれしい言葉だ。

とんかつができるまで待つ。
するとレトロゲームマスターの常連さんが私の隣に座る。
あれこれ話をしていると、私のとんかつが配膳される。

数口食べるが、何か違う。
その一方で私の頭の中に陽の光が満ち溢れた黄金の世界が広がる。
私の脳は処理能力を超えるこの旨さをイメージとして認識する。

さらに数口食べる。
その何かが今までの"旨い"の次元を超越した旨味であることに気づく。

"旨い"は感覚を表現する言葉であるから無定義でも構わない。
しかしその定義を改めて考えると、食物を食べることで命を繋ぐことが担保された喜びを"旨い"と言うのだろう。
そして"より旨い"はより長く命を繋げられる喜びという意味になる。
この定義において、今帰仁アグーは最上級の"旨い"と言える。

脂身も何か違う。
怒涛のごとく押し寄せる密な旨みと香りに圧倒される。
何もかも次元が違う…

私はイメージとして現れた黄金の世界に桃源郷を見た。
3,980円、今日もごちそうさまでした。

今帰仁アグー(2015/02/27)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★→しっかり
メモ
味の桃源郷はこの豚にある。
2015/02/27 23:27
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