とんかつ栄ちゃんかつカレーを食べる(2025年)

とんかつ栄ちゃんの12月は忙しい。
限定とんかつの他に、毎週のように別の企画が催される。
その1回目の今日はかつカレーだ。

カウンター席に座る。
マスターからロースとヒレのどちらにしますか?と聞かれる。
超難問だ…
ルーのマイルド感を出すために脂を使ったならばヒレか?… しかしロースの脂身でさらにマイルドの高みに達するか…
熟考の末、果てしないマイルド感を求めて私はロースにする。

マスターとの会話を楽しむ。
しばらくするとかつは揚がり、皿に盛られる。
4色が十字形に染められた皿は30年ものというが、新品に見える。
マスターは慎重にカレーをかける。
かける領域はマスターの美学による。

カレーに腸活カレーという副題が付く。
その題のとおり、野菜の具はにんじんやレンコン、コンニャクなどの根菜類が多い。

食べる。
スパイス感を出しつつも甘いカレーで、辛いものが苦手の私にありがたい。
根菜類はいい。
にんじんは甘く、その他の具は歯ごたえのバリエーションがある。
かつがあるのにカレーとしての肉も入る。
歯ごたえと旨みはカレーの具としての肉は独特のうれしさがある。
そして、かつだ。
肉の柔らかさが際立ち、旨みがカレーに負けないから驚きだ。
むしろカレーを背に旨みが増幅された感さえある。
口当たりはマイルドだが、さっと消えていく。
まるでマジックだ。

豚汁も付く。
骨の回りに付く肉が入るが、先週に続いてその肉はキントアの肉だ。

全くもって贅沢な食事だw
2,700円、今日もごちそうさまでした。
60年ものの鍋にカレーが仕込まれている。
作りすぎたとマスターは言うが、予約の数の約2倍である50食分はあるようだ。
よそっても全く減らないw
2025/12/03 14:47
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