とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は極いのぶた

初登場の豚(猪豚であるが、以下でとも書く)だが、親近感がある。
なぜならばこの豚はあの上野村で育てられた猪豚とつながるからだ。
11月が迫り、豚は今が最も旨い時期だろう。
そこにの冠が名前に付くこの豚が来る…

とんかつ栄ちゃんにおいて、猪豚は悲しいストーリーで終わっていた。
しかし、私もそうだが、マスターも他のお客さんも猪豚に対する欲求は高いままだった。
それだけ猪豚の力は大きかったのだ。

猪豚の復活となれば、お客さんは怒涛の如く押し寄せる。
実際、店を訪れるとお客さんらの列ができている。
外で待ち、そして自分の番でカウンター席に案内される。
この豚は初登場であるが、人気は高く、予約なしはあと1食分で完売だという。

マスターから肉を見せていただく。
この肉だ、この深い赤色の赤身だ。
これこそ猪豚の肉だ。

とんかつが揚がり、女将さんに配膳される。
断面に揃う筋繊維を愛でて、口へ運ぶ。

久しぶりの猪豚にこの濃くて深い旨みを求めていた感情と別の感情が湧く。
やはり猪豚は特別だ。

脂の香りが良い。
少しまったりするのかな?と想像していたが、脳を撫でる幸せの香りで驚く。
他にも似た脂の豚はあるが、今回の脂の香りはより洗練されている気がする。

よくぞ戻ってきてくれた!
とんかつ栄ちゃんにおける猪豚のストーリーはまた紡がれる…
3,000円、今日もごちそうさまでした。

極いのぶた(2026/10/31)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→しっかり
メモ
猪豚は質を極めて帰ってきた
注文の電話をとったマスターは伝票に品名を書くが、いぬぶたと書いてあると女将さんと秀ちゃんに指摘されるw
しかし、この注文で限定とんかつ初日の昼の部で完売となる。
これはとんかつ栄ちゃん史上で最速だという。
すばらしい!
2025/10/31 15:17
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