SoftEther VPNをインストールしたALIXで拠点間VPNを作る

SoftEther VPNのインストールに続いて、拠点間VPNの設定を行う。
まず、vpnserverを設定する。
service vpnserver startでvpnserverのDAEMONが動いた状態にする。
vpnserverディレクトリの中のvpncmdを実行する。
最小限の設定だけを順に行う。
1を入力する
1. VPN Server または VPN Bridge の管理を選択する。
Enterキーを数回押す
サーバー管理モードで接続する。
ServerPasswordSet
サーバーのパスワードを設定する。
ListenerList
使用できるポート番号を確認する。
Hub DEFAULT
元から存在するDEFAULTという仮想HUBを選択する。
UserCreate
選択した仮想HUBに接続するユーザーを作成する。
UserPasswordSet
UserCreateで作成したユーザーのパスワードを設定する。
BridgeCreate
仮想HUB(DEFAULT)とLANカードの間にブリッジを作成する。
使用できるLANカードはBridgeDeviceListで確認できる。
ListenerListでポート番号を確認し、使用するポート番号を決めておく。
そのポート番号を使うパケットが外部からvpnserverをインストールしたALIXに届くようにルーターの設定を行う。

次に、別のALIXにインストールしたvpnbridgeを設定する。
拠点間VPNの場合はvpnclientでなくvpnbridgeを使う。
vpnserverと同様にvpnbridgeのDAEMONが動いた状態でvpncmdを実行する。
1を入力する
1. VPN Server または VPN Bridge の管理を選択する。
Enterキーを数回押す
サーバー管理モードで接続する。
ServerPasswordSet
サーバーのパスワードを設定する。
BridgeCreate
元から存在するBRIDGEという仮想HUBとLANカードの間にブリッジを作成する。
Hub BRIDGE
BRIDGEという仮想HUBを選択する。
CascadeCreate
新しいカスケード接続の作成する。
カスケード接続の名前
適当な名前を入力する。
接続先 VPN Server のホスト名とポート番号
vpnserverがあるネットワークの(グローバル)IPアドレスと決めておいたポート番号を入力する。
接続先仮想 HUB 名
DEFAULTと入力する。
接続するユーザー名
vpnserverのUserCreateで作成したユーザーのユーザー名を入力する。
CascadePasswordSet
CascadeCreateで作成したカスケード接続のパスワードを設定する。
カスケード接続の名前
CascadeCreateで作成したカスケード接続の名前を入力する。
パスワード
vpnserverのUserPasswordSetで入力したパスワードを入力する。
standard または radius の指定
standardと入力する。
CascadeOnline
カスケード接続のオンライン状態にする。
これでレイヤー2イーサネットベースの拠点間VPNが完成する。
コマンド(CascadeList、CascadeGet、CascadeStatusGet)で接続の状態が確認できる。

実家のPS4で自宅のnasneに保存したメディアファイルが再生できる。
テレビ番組などのコンテンツはDLNAのRTTが問題で再生できない。

レイヤー2イーサネットベースのVPNにおいてブロードキャストパケットはインターネット回線を通じて別の拠点にも到達する。
しかし2拠点だけならば帯域の心配はいらないだろう。
2016/05/14 22:07
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