とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は愛媛甘とろ豚(12回目)

去ったと思った日差しが戻る。
残暑が厳しい。
しかし早くマスターのとんかつを食べたい欲だけは衰え知らずで、気持ちは焦る。
開店する前にマスターと話す機会がある。
相撲に対するマスターの想いを私なりに受け止める。
昔から言われている相撲の決まり手は48手ある(現在の大相撲の決まり手は82手あるそうだ)が、それらは結果だ。
反則をしなければそれらに至る過程は自由だ。
決まったスタイルがないから難しいのではない。
なければ己のスタイルを確立すればいい。
その精神は相撲に限らない。

気づけば日は暮れ、来たときの暑さは嘘のように失せて秋を感じさせる。
開店し、再び話をする。
仕事をするマスターや女将さん、秀ちゃんを邪魔する気はないが、つい話してしまう。
申し訳ない…

そしてとんかつはできあがり、配膳される。
食べる。

旨さが心にしみる。
この安心感はどこからやってくるのだろうか…

甘く香る脂身に目は自然と閉じてその香りの世界に浸る。
楽しい時間で旨さも倍増だ。

野菜フライはメークインのフライだ。
本来はとんかつにつける塩だが、これを野菜フライにつけるとすこぶるうまいw

愛媛甘とろ豚はいつ食べても旨い。
この豚を育てる松田さんが豚へ注ぐ愛の大きさは変わらない。
2,700円、今日もごちそうさまでした。

愛媛甘とろ豚(2020/09/04)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
愛媛の愛でできている。
家に帰る途中で雨に降られる。
まるでそのままプールに入ったかのように目は染みるように痛い。
大粒の雨は肌を叩きつけ、これも痛いw
これほど激しい雨は初めてだ。
2020/09/04 19:36
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