とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚はキントア(17回目)

待望のキントアだ。
私は頭の切り替えできる器用さはないので、キントアは常に私の頭に現れるw

常連さんとともに店に入る。
もちろんマスターや女将さん、そして秀ちゃんは赤いネッカチーフをつける。
聞けば今回のとんかつの予約数は限定とんかつ史上最高だという。
ただ旨いだけでなく、マスターがこの豚とこの豚を育てるオテイザさんに出会った物語もすばらしいのだ。
それを知る人ならば納得のことである。

いつものようにマスターから肉を見せていただく。
脂身の厚さにホレボレする。
マスターから脂身を削るか問われるが、全力で断るw

そしてとんかつはできあがり、配膳される。
食べる。

この濃い旨みを待っていたw
幸せに包まれた私は無限に広がる旨みの世界に漂う。
食べては惚けて、食べては惚けて…を繰り返す。

脂身はこれぞ香りの王様という風格だ。
優雅で力強い。
赤身と脂身のすばらしいもの同士の調和は畏怖の念を抱くほどだ。

ディンキー(ジャガイモ)のフライが付く。
でんぷんが細かく、芋の香りと淡い甘さはこの豚のとんかつに合う。

私は素材の枠の中でできうる最高を経験したいという欲がある。
豚は豚であるが、キントアは豚の枠の中で最高傑作に違いない。
マスターは言う。コロナ禍でキントアを使えることは奇跡だ。
その奇跡に感謝だ。
4,000円、今日もごちそうさまでした。

キントア(2021/03/05)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★→しっかり
メモ
コロナ禍の奇跡
2021/03/05 21:05
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