とんかつ栄ちゃんで天草大王を食べる(5回目)

今日は月に1度の鶏かつの日だ。
早く食べたいので早めに店に訪れて開店を待つ。
店から出てきた秀ちゃんと談笑していると、店で取材を受けていると聞く。
取材する方はある豚について様々な方面で話を伺っているそうで、お客さんの立場で私も取材を受ける。
サンプルが私で恐縮するが、私なりにとんかつ栄ちゃんを通じて見える世界を伝えられたと思う。

開店する。
取材した方も店に入り、とんかつを召し上がっていくという。
鶏かつを待つ間もその方からその豚に関する興味深い話を伺う。

鶏かつができあがり、配膳される。
食べる前にもも肉を愛でる。
筋繊維と脂身や皮の層を見るだけで我慢できずに口の中へスライドさせる。
筋繊維から出る濃い旨みの肉汁と脂身から立つ軽やかな香りに幸せを感じながら白飯を掻き込む。
私はこの至福を求めて来た…

むね肉はもも肉に負けないくらいに保水力が高い。
たおやかな旨みで上品に香る。
そして奏龍をつければ味噌の甘みと香りが加わり、優雅な旨みと香りを得る。
ソースをつければ力強さを獲得する。
鶏かつの下地があるからこそ成せる技だ。
それぞれ旨い…と頭を垂れて旨さに浸る。

今回の天草大王も心をも満足させられる。
旨みと香りの大王だ。
2,700円、今日もごちそうさまでした。

取材した方はマスターのとんかつをいたく気に入ったようで、常連の1人として私もうれしい。
2021/07/14 19:14
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