とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は富士のセレ豚(2回目)

今回の富士のセレ豚はメスのLYB豚に満州豚と黒デュロックをかけ合わせたオスから作られたそうだ。
進化している…

席に着き、マスターと目で挨拶を交わす。
会話をせず、私たちもできることをする。
マスターは肉を私たちに見せる。
赤身の保水力が高いのか、赤身がぷっくりと張る。

マスターと常連さんとの会話もなしだ。
店は静かだ。
とんかつが揚げられる囁くような泡の音に聞き入る。

とんかつができて、配膳される。
赤身から食べる。
意外なほどにこんなにも食べやすいのかと思うほど食べやすい。
旨味が素直だ。
とんかつの下面に集まる旨味の汁が舌に乗ると幸せの絶頂を迎える。

脂身はLYB豚の雰囲気を醸す。
口に入れると水のように融けて軽い香りが去っていく…
面影を見て懐かしむ感覚は再会に似る感覚だ。

添えられた野菜フライは万願寺とうがらしのフライだ。
"夏だから私はここにいる"と言わんばかりの逞しい香りだ。
うまい。

富士のセレ豚はLYB豚の進化形になる。
もっと進化して、もっとおもしろくなるのだろうか…
行く末に注目だ。
3,000円、今日もごちそうさまでした。

富士のセレ豚(2021/07/30)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
メモ
面影
2021/07/30 20:48
タグ