とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は京丹波ぽーくPREMIUM(9回目)

久しぶりの京丹波ぽーくPREMIUMだ。
事前にマスターは今回の豚がメスであると言っていた。
席に座るとすぐにマスターは私に肉を見せる。
横に引っ張ったら簡単に裂けそうなほどサシが多く入る。
柔らかさは保証された。

マスターの話を聴いてとんかつを待てば時間の経過を忘れる。
できあがり、秀ちゃんに配膳される。
そして、食べる。

口に入れた瞬間に旨みでもすばらしい豚であることを悟る。
立体的に広がる旨みは広大な奥行きと幅で空間を作る。
短い時間だが世俗と切り離された私はこの旨みの空間だけに存在する。
なんと幸せなことか…

赤身の歯ごたえは想像と異なる。
肉は歯を優しく受け止め、噛み切るところで程よい歯ごたえが生まれる。
2段階の歯ごたえの妙だ。

脂身がまたすばらしい!
乳臭さと異なるが、乳製品に近い香りで、強く大らかに香る。
口と鼻の奥で香りの嵐を起こして去っていく。
赤身だけでなく、脂身もまた私だけの空間を用意する…w

さすが京丹波ぽーくPREMIUMだと言わしめる魅力であふれていた。
マスターからこの豚のストーリーを聴き、さらにこの豚に惹きつけられる。
2,800円、今日もごちそうさまでした。

京丹波ぽーくPREMIUM(2022/12/16)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★→しっかり
メモ
これこそがPREMIUM。
マスターはさつまいもを作る農家さんに豚の生産者さんを紹介したという。
売り物にならないさつまいもの処分に困る農家さんと豚の餌を求める生産者さんとのマッチングだ。
マスターは、とんかつだけでなく、食事としての満足度の向上を野菜にも求めているからできたことだ。
すばらしい活躍と活動だ。
2022/12/16 16:10
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