とんかつ栄ちゃんで名前がないデュロック種のとんかつを食べる。

とんかつ栄ちゃんは、生産者からのお誘いを受けることもあるようで、肉を偶発的に仕入れるときがある。
先週にマスターからこの豚を紹介された。
ユメサクラ系のデュロック種と聞く。

店に入り、マスターから肉を見せていただく。
予約のときにマスターからリブ側いってみる?と提案があり、この肉はリブ側の肉だ。
赤身と脂身やそれらの配置は絵に描いたように理想的な肉だ。

とんかつができあがる。
断面を愛でる。
熱が加わった赤身の筋繊維は緻密だ。

食べる。
細かい筋繊維に由来すると思われる肉の柔らかさと旨みに驚く。
豚肉だが筋繊維は鶏肉に限りなく近い。
種を越えてきたw

脂身はマイルドに香る。
赤身で鶏肉感に浸り、脂身で豚肉感がやってくる。
おもしろい肉だ…

野菜フライは徳重ヨーデルワイスという品種のジャガイモのフライだ。
断面が鮮やかな黄色で、さつまいもにも見える。
見た目は粘質系だが、食べるとでんぷんの粒状感がわかるくらいの粉質系だ。
毎回のように違う品種のいもを食べられる機会があるとんかつ栄ちゃんの役割は大きい。

この豚に名前はまだないという。
流通に乗らない稀有な豚に私はwelcomeだ。
新たな豚を知ることは自分の知識や経験が豊かになることだ。
その意味でもwelcomeだ。
2,500円、今日もごちそうさまでした。
2023/11/22 15:14
タグ