とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は石見ポーク(3回目)

マスターに調理前の肉を見せてもらう。
サシはあまりなく、赤身と脂身とがきれいに分かれているように見える。
これがケンボロー種の特徴らしい。
前回のサシは個体差だったのだろうか…

できあがるまで、マスターが豚の生産者さんに会うために帯広に行った話を聞く。
マスターの話によると、どろぶたの生産者さんは元・調理師だったらしい。
調理師の視点で豚が作れるメリットは大きい。

マスターに写真を見せてもらう。
豚は放し飼いというより、草原で豚を見る感じだ。
豚は自由に泥を浴びることもできるので、どろぶたの名はふさわしい。

これほどの環境を誇るところは他にはないだろう…
他の豚はどう対抗できるか考えていると、今回の限定とんかつが配膳される。

赤身はサシが入らなくても十分やわらかい。
そしてまろやかな旨みは噛むごとに舌を包む。
とんかつ栄ちゃんに登場して3回目だが、不思議とこの味の安定性を感じる。

脂身も良く、ふんわりした香りを感じる度に幸せになる。

ここでどろぶたを思い出す。
その味は野性的であったが、マスターの話や写真を見れば納得する。
一方で、石見ポークの味は繊細と言える。

マスターはお客さんそれぞれ好みが違うからおもしろいと言っている。
豚もそれぞれ独特の味があるからおもしろい。
唯一無二ならそれでよく、優劣でない。
1,900円、今日もごちそうさまでした。

石見ポーク(2014/09/12)

歯ごたえ
やわらか←☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆→しっかり
メモ
まろやかな旨みの赤身と
ふんわりした香りの脂身が良い。
2014/09/12 22:57
タグ