とんかつ栄ちゃん、今回の限定とんかつの豚は阿波の金時豚(6回目)

この豚は私が愛する豚だ。
夜の部に1番乗りで店に入る。
マスターと会話を楽しんでいると、とんかつができあがる。

口に入れた瞬間にこの豚の凄さがわかる。
赤身は深みと気品を併せ持つ恐ろしいほどに旨い。
ホロホロと軽く砕けるような不思議な歯ごたえは熟成の良さを表している。

脂身も凄まじくすばらしい。
良く融けるのは当然だが、澄んで甘く香る部分もあれば、まったりと香る部分もある。

食べている間、至福の時間が続く。
自然と目が瞑り、しばらく天国と言えるような世界に篭る。
何も考えたくない。
ただ、この幸せに身を任せる。

野菜フライはなると金時なるとの金太郎のフライだ。
フライなので甘さだけでなく、野菜としての香りを残す。
とんかつの脇役を立派に務める。

阿波の金時豚はとんかつ栄ちゃんに登場した時からそのすばらしさを私たちに知らしめてきたが、今回はそれらをも凌駕するほどの最高傑作である。
この豚は全ての人に愛される豚であると確信する。
2,100円、今日もごちそうさまでした。

阿波の金時豚(2016/04/22)

歯ごたえ
やわらか←☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆→しっかり
赤身の味わい
淡麗←☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆→濃厚
脂身の旨み
ほのかに←☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆→しっかり
メモ
最高傑作、ここにあり。
とんかつ栄ちゃんは26周年目に突入した。
豚の旨さにつながる生産者の思いを知ることができるのは実際に視察を行うマスターのおかげだ。
マスターとスタッフの方々にただただ感謝である。
2016/04/22 19:19
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