2020年にとんかつ栄ちゃんで食べた限定とんかつを振り返る
今年に初登場した豚は
だ。
マスターが豚を選定する方針はすでに確立され、マスターが納得したものだけが提供される。
そのためどの豚も赤身の旨みは濃く、脂身の香りはすばらしいものばかりだが、旨いの中にそれぞれ個性が光る。
良い肉において、赤身が旨いのはあたりまえで、旨さをより広げる香りを担う脂身は重要だ。
どろぶた系は当初からオレイン酸の含有量に拘り、この数値が高い=香りが良い=良い脂身という関係が成り立つほど重要なファクターだ。
それが他の豚でも強く感じられた。
豚という枠の中でいかに旨いを最大限に表現できる豚を育てるかは生産者の永遠のテーマだと思うが、とんかつ栄ちゃんで登場する豚は生産者の思いがわかる。
常連さんはとんかつを食べて言う:
生産者の顔が見える。
そのとおりだ。
…というのがわかるのも、とんかつという感動の食べ物へ昇華するマスターの技術があるからだ。
マスターやマスターをサポートする女将さんや秀ちゃん、そして豚に関係するすべてに感謝だ。
去年から続くCSF(豚コレラ)は収束せず、この脅威は未だある。
そしてコロナウイルスという人に対する脅威が出てきた。
しかしどのような状況でも守りだけでなく、攻めは活力となる。
生きることに一生懸命な人がいる限り、希望はある。
2020/12/29 16:00